rites of passage

bio musik bok

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Den ärliga bedragaren

 Den_C3A4rliga_bedragaren.jpgちょっと待ったぁぁ!トーベ・ヤンソンさんってフィンランドやんか。
え?誰がスウェーデンものオンリーって言いました?
え?あたし?うそん、マジ?
まぁ、タイトルが「誠実な詐欺師」ですから、よしつぅことで。
もっともあたしは誠実じゃないですけど(最悪ですな)
もひとつ言い訳すると、原作はスウェーデン語なんですねぃ。
ヤンソンさんはスウェーデン系フィンランド人。
なわけで、ムーミンもスウェーデン語でお喋りしてるのです。

スウェーデンに住む日本人のMakikoさんとお会いしたときの会話です。
「いい時期に来られましたね、夏のスウェーデンはいいですよ、気候もいいし」
「気候も?つことは他にもいいことがあるんですね」
「そう、人間がいいの」
「え?じゃあ、冬はダメなの?」
「ダメ(くすくす)全然ダメ、冬は人間がどよーんとしてる」
「同じ人間が変わっちゃうわけですか?」
「うん、変わる。一冬過ごして、軽く鬱になって、それからスウェーデン人になるの」
「ほぉ」
ふと考えた。スウェーデンに哲学なんぞがはびこるのは寒く長く陰鬱な冬のせいではあるまいか?
肉体労働しないからただ黙々と考えるのだ、しかも軽く鬱ときてるから手に負えない。
いやまてよ、人と関わりを持たないから真実が見えるのか?
そういえばヤンソンさんも30年近くフィンランドの孤島で暮らしていたのよね。
人はひとりでは生きていけない。そらわかる、ただ、人と付き合うと今まで自分が築いてきたものが崩れる危険性も持ち合わせている。
ページをめくるごとに崩れる音が聞こえてきて痛い(あ、やっと本題ですか)
全く異質のエゴを持つ二人の女性が一線を越えて関わりあう、屋根に積もった雪がドスンドスンと音をたてて崩れるような
破壊力なのです。
冷静沈着、恐ろしく数字に強く完璧主義、お愛想のできない若いカトリ。
甘やかされた芸術家、数字に無頓着、Nejと言えない年寄りの絵描きアンナ。
「誠実な詐欺師」は結局誰なんだ?
全てが冬の幻想のように思えてくる・・・・・いや、その幻想もヤンソンさんが仕掛けたもの。
彼女こそが「誠実な詐欺師」なのかもしれないですね。
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  1. 2011/07/11(月) 02:40:05|
  2. bok
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